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会長挨拶

この度、第35回日本臨床リウマチ学会を、2020年11月28日(土)~ 11月29日(日)の2日間にわたり、富山国際会議場とANAクラウンプラザホテル富山で開催させていただくことになりました。東京オリンピックの年に本会を主催させて頂く機会を得ましたこと、大変有難くまた名誉なことと感じております。

関西においてリウマチ性疾患の臨床的研究の発展を目指して発足した本会ですが、今では全国的学会に発展し、毎年参加者も増え続け、臨床に根差した学会として大きな役割を担うようになりました。また歴代会長の功績もあり、医師のみならず看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士等のメディカルスタッフに加え、医薬品開発に携わる先生方も参加し、リウマチ学に関連する様々な角度からの切り口に対して自由闊達な討議の出来る進歩的学会へと発展を遂げています。

さて、リウマチ性疾患の臨床成績は、生物学的製剤やJAK阻害薬の登場により進歩し、従来難治とされてきた関節リウマチのみならず種々の膠原病の治療成績も飛躍的に向上しています。また近年では診断技術や検査も進歩し、早期からの診断治療が可能となりチーム医療を通じて患者さんのQOLは著しく向上しました。しかし、それでもまだアンメットニーズは残されたままであり、また解決しなければならない各薬剤の副作用や医療費の問題等もあります。そうした意味から、まだ治療や診断の開発が不十分であった時代からリウマチ治療を遂行されてきた諸先輩方の工夫とご苦労を教えて頂き、現役世代の先生方と討議して頂くことにより、未来の治療につながる道標になるのではないかと考え特別企画とさせていただきました。またこれからのリウマチの医療行政について具体的にどのような方向性があるのか、現場の医師として行政に要望があるのであればそれは何かを、現職の国会議員の先生と討論する場を設けさせてもらいました。

医師が患者を治療するにあたり、ガイドラインや治療のリコメンデーションを遵守すべきは当然ですが、治療の選択肢が増えれば増えるほど、根底には各医師が信念を持った患者の利益を最優先に考える倫理感に基づく治療戦略が必要と考えます。そうした意味から本会のテーマは「克己復礼」とさせていただきました。

今回の学術集会に多くの皆様が参加され、多種多様な視点からリウマチ性疾患に苦しまれている多くの患者さんを救済するため、活発な議論がなされることを期待しております。何卒多くの皆さまのご支援とご参加を賜りたく存じます。

第35回日本臨床リウマチ学会
会長 松野 博明
(医療法人社団松緑会 松野リウマチ整形外科 院長)